当院の理事長は、歯科医師になって以来30年以上(※1)にわたり、数多くの入れ歯治療を手がけてまいりました。
よく咬める、痛くない、そして外れない、そのような入れ歯を作るには、治療過程における「精密な型取り」と「咬み合わせの分析」が必要不可欠です。しかし、これらの技術を習得するには、豊富な経験と高度な技術の習得が求められます。歯科医師であれば誰でもできる、というわけでは決してありません。
当院では、年間120床を超える入れ歯を、今なお作り続けています。理事長の監修の下、担当歯科医師が丁寧な入れ歯治療をご提供します。
「よく咬めない」「入れ歯が痛い」「外れやすい」といった悩みをお持ちの方は、ぜひ当院にご来院ください。入れ歯治療を得意とする熟練の腕を持つ歯科医師が、きちんと咬める入れ歯作りに力を尽くします。
※1 2020年現在
※2「床(しょう)」は入れ歯を数える単位で、「1床、2床…」のように使用します。
しっかり咬める入れ歯をお作りするには、天然の歯があった頃のあごの位置や咬み合わせを、できる限り正確に再現することが望ましいと言えます。
理想的な入れ歯をご提供したいと考え、私たちは綿密な分析を行い、正しい咬み合わせの位置を把握できるよう努めています。
患者さんの咬み合わせが安定しない場合、咬み合わせの位置を正しく把握するため、当院では、上下のあごの位置関係や下あごの動きを綿密に調べる「ゴシックアーチ検査」を行っています。
この検査で咬み合わせるときのあごの動きを時間をかけて分析し、入れ歯の咬み合わせに反映させるのです。
ゴシックアーチ検査を通してお作りした入れ歯は、違和感が少なくなることに加え、物を咬む感覚が格段に変わります。
咬み合わせの調整を行う際は、2種類の咬合紙(咬み合わせを見るための道具)を使用し、時間をかけて丁寧に調整しています。
咬み合わせの綿密な分析には、手間も時間もかかるもの。しかし、少しでも咬みやすい入れ歯をご提供するには、どうしてもその手間と時間が必要だと考えた結果、私たちはこのような詳細な検査や分析を行うことにこだわっています。
入れ歯は、型取りによって再現した患者さんのお口の中の模型をもとに、歯科技工士と呼ばれる専門家がお作りします。
通常、歯科技工士は歯科技工所にて作業しているので、患者さんのお口の中を直に確認することはありません。とはいえ、模型で把握できる情報には限度があります。頬や唇、お口の内側の粘膜の状態などは、模型を見るだけでは判断がつかず、お口にぴったり合う、きちんと咬める入れ歯の作製が難しいこともあるのです。
自費診療にて入れ歯をお作りするときには、歯科技工士が診療に立ち会う場合もありますが、一般的に保険診療での立ち会いは行われていません。
しかし当院では、保険診療・自費診療にかかわらず、必要があると判断した場合には歯科技工士が治療に立ち会います。患者さんのお口やご様子について、歯科技工士が直接確認したほうが、頬や唇、お口の内側の粘膜の状態までを考慮した入れ歯をお作りしやすくなるからです。また、実際に入れ歯を作製する歯科技工士が患者さんから直にご希望をお伺いできる分、よりご満足いただける入れ歯をお作りしやすくなる点も大きなメリットです。
入れ歯作りの専門家である歯科技工士の目でお口の状態を確認することで、より咬みやすく快適に使える入れ歯のご提供に努めています。
長く入れ歯を使い続けていると、お口に合わせて入れ歯の形を調整する必要が生じたり、一部が欠けるといった破損が生じたりする場合があります。また、取り外しのときに落とすなどして、ヒビが入ったり割れたりしてしまうこともあるでしょう。
このように入れ歯の修理や調整が必要になった場合、一般的には、患者さんから入れ歯をお預かりして歯科技工所に修理を依頼します。そうなると、修理が終わるまでの数日間、患者さんは入れ歯のない状況で過ごすことに。食事などの場面で、何かと不自由をおかけすることになります。
しかし当院の場合、近隣にて水仙会グループの歯科技工所を運営しているため、当日中に修理が可能です。入れ歯のない状態でお過ごしいただくご不便をおかけせずに済みます。
入れ歯の治療には、健康保険が適用される保険診療と、適用されない自費診療があります。
メリット | デメリット | ||
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保険診療 |
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自費診療 |
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保険診療の前提は、最低限の医療を低価格でご提供すること。そのため、国が定めているルールがたくさんあります。治療に用いる材料や治療法にも細かなルールが設定されていて、決められたルール以上の治療は行えません。したがって、患者さんごとに細かく調整を加えたり工夫したりなど、手間や時間をかけたオーダーメイドでの入れ歯作りは難しくなります。
そこで当院では、入れ歯に対するこだわりをとことん追求したい方には、自費診療の入れ歯をお勧めしています。もちろん保険診療であっても、より良い入れ歯作りを心がけていることに変わりはありません。しかし、入れ歯に関してさまざまなご希望をお持ちの方には、きちんとそれを叶えて差し上げられるよう、私たちは自費診療での入れ歯作りにも取り組んでいるのです。
保険診療と自費診療、どちらが良いかについては患者さんによって違うため、メリットとデメリットを十分にご説明してから治療プランをご提案しますので、気軽にご相談ください。
具体的には、以下のような自費診療の入れ歯をご提供しています。
残っている歯に金属の土台(内冠)をかぶせ、入茶筒の原理で固定する入れ歯です。残っている歯の形を整え、それに金属の内冠をかぶせ、その内冠に合わせた外冠を組み込んだ入れ歯をお作りします。しっかりと固定できるので、お口の中でよく安定します。入れ歯を支える針金はありませんし、入れ歯の大きさも最小限でお作りできます。多少動いている歯でも、土台に使うことができます。
治療のリスクや副作用:土台となるご自身の歯を削る必要があります(削る量は個人差があります)。内冠を入れている歯は虫歯のリスクが高まります。一度摩擦力が弱まると、修理が必要になる場合があります。
治療の価格:300,000~900,000円(税別)※土台の本数により異なります。
金属の留め金を使用せずに作るため、見た目が自然な入れ歯。残っている歯に金属の留め具(バネ)を引っかけることがなく、残っている歯への負担も少なく済みます。また、保険の入れ歯に比べて安定性に優れ、物を咬みやすいという特徴もあります。
治療のリスクや副作用:強い力をかけると割れる(欠ける)可能性があります。土台となるご自身の歯に負担がかかります。耐久性がやや劣るため、数年後に再作成が必要になる可能性があります。
治療の価格:200,000円(税別)
磁石の力で固定する入れ歯です。金属のバネを使用しないため、口元で入れ歯が目立ちません。
また、磁石の力で自然に固定されるので、着脱が簡単です。
治療のリスクや副作用:土台となるご自身の歯を削る必要があります(削る量は個人差があります)。
治療の価格:250,000~350,000円(税別)※歯の本数により異なります。
取り外し式の入れ歯の維持装置として、インプラントを応用する治療法です。
治療のリスクや副作用:インプラントを埋めるための外科手術が必要になります。残っている歯やインプラントが入れ歯の下にくるので、歯磨き、定期健診をきちんとしないと虫歯や歯周病のリスクが高まります。入れ歯の手入れと、インプラントのメインテナンスが必要になります。
治療の価格:500,000~800,000円(税別))※インプラントの本数により異なります。
歯ぐきと接する部分に金属を使用している入れ歯で、耐久性に優れています。また、入れ歯の厚みを薄く仕上げられる分、お口の中での違和感が少なく済みます。
治療のリスクや副作用:破損した場合、修理に時間がかかる可能性があります。金属の種類によってはアレルギーがでる可能性があります。加齢によるお口の中の変化により、定期的に調整が必要になる可能性があります。
治療の価格:200,000円(税別)
ゴム製の円形リング「Oリング(オーリング)」を装着したインプラントを、入れ歯の土台になる部分へ埋め込み、入れ歯を装着する方法です。使用期間が長くなるにつれて入れ歯にガタつきが生じた際には、Oリングを交換することで、入れ歯を元の状態に回復させられます。
治療のリスクや副作用:土台となるご自身の歯を削る必要があります(削る量は個人差があります)。強い力をかけると割れる(欠ける)可能性があります。残っている歯が入れ歯の下にくるので、歯磨き、定期健診をきちんとしないと虫歯や歯周病のリスクが高まります。
治療の価格:250,000~300,000円(税別)※歯の本数により異なります。
入れ歯の機能や使い勝手にこだわりたい方に向けて、私たちは自費診療の入れ歯メニューを豊富に取りそろえております。しかし、これらの治療を無理にお勧めすることは一切ありません。どうぞ気軽にお問合せください。
使用中の入れ歯がある場合は、調整します。
お口の中を検査します。
お口がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。
あごの形や頬の動きを確認し、入れ歯をつくるための「型取り」を行います。
型取りしたデータをもとに、歯科技工所で入れ歯をつくります。
完成した入れ歯をお渡しし、使い方やお手入れの方法をご案内します。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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休診日:なし
※年中無休。休診日はございません。
※年末年始(12月30日~1月3日)のみ休診